静けさめでる雨の庭
2024年 06月 30日
六月某日、
実家の残務のため外出した折、
帰路の途中に立ち寄った先の庭園が
静寂かつ荘厳な景色でした。
そちらを拝見しながらお茶をいただき、
癒されて参りましたので、
こちらに記しておきたいと思います。
本年5月18日日経新聞プラス1
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「静けさめでる雨の庭園」
1位
青岸寺庭園
新緑と水苔の美しい風景の中、
静かに佇む
青岸寺、
六百年前、
中世、南北朝延文年、
佐々木京極道誉によって創建、
江戸時代初期に井伊家によって再興され、
禅刹(曹洞宗)されました。
鳥の囀りが聴こえてきます。
それが何の鳥なのかわかりませんが、
静寂をいっそう感じさせる
美しい響です。
なかに入ります。
こちらで、拝観料を納め、
靴を脱いであがります。
向こう側は全面窓ガラス、
もうすでにガラス面から
庭園の美しい青葉の景色が見えます。
庭園に向かって窓際のテーブル席
山麓を利用した回遊式枯山水の庭園は
国指定の名勝、
水流をあらわす白砂のかわりに
杉苔が
石組みのように埋めつくされています。
特に、雨上がりは、
雨が溜まって小さな池のようになり、
一層の趣きを満たします。
私達が目にしたこの写真の状態は、
一年に数回だけという希少な日時。
このときに
ご縁がありました。
カメラ撮影ができず、残念でした。
その貴重で美しい雨の庭園風景を
眺めながら
私はチーズケーキと梅ジュース
夫は、抹茶プリンとほうじ茶ラテ
お茶をいただいた後、少し散策
↓
降り式井戸
(蹲踞・蹲)
もともと茶道の習わしで
客人が這いつくばるように身を低くして
手を清めたのが蹲の始まり、
実際、この井戸で手を洗おうとすると
身を屈して這いつくばらなければ
ならない。
こちらの井戸は、
全国的にも希少なものだそうです。
直ぐ脇に茶室があり
実際に使っているいたかどうかは不明です。
また、庭園の水はけに
重要な役割もあるそうです。
和洋折衷の寄せ灯篭
(キリシタン灯篭)
キリシタン全盛期に信者や茶人好みに創案されたもの。
竿は織部灯篭、字形はなく彫像のみ、
中台は灯篭の笠を逆さにした六角形に
なっています。
どちらかから持ち運ばれてきたが不明。
雨が止んだ後の
静寂と新緑、枯山水、杉苔、
時折吹く風に揺らめく樹木のざわめき、
それらを五感で感じながら
甘味をいただき、
ひとときの癒しを得ました。
吸湖山 青岸寺
名勝青岸寺庭園
びわ湖一〇八霊場会 第五三番札所
滋賀県米原市米原669
(スマホ撮影)
by mary_snowflake
| 2024-06-30 16:35
| おでかけ