人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

ミセス サファイア 静けさの中で

四季を感じながら、食と好きなもの、日々の出来事を通して心のままに綴りたいと思います。


by sapphire

貝合わせ皿



時間軸、遡ります。

京都を訪れた日、
夕食は、憧れのブロガー様や
友人Mちゃんご夫妻が通う日本料理のお店を
予約していました。


実は、前回おじゃました際、
私は、このお店にある忘れ物をし、
御店主様から、わざわざご連絡をいただき、
その後、Mちゃんご夫妻に届けていただいたという
経緯がありました。

御店主様は、
そんな事など忘れていらっしゃるだろうと思いましたが、
今回、そのお礼を申し上げたい思いと
あのお料理をもう一度味わいたいという思いで
おじゃましました。




貝合わせ皿_f0376195_19352758.jpg



ホテルを出た時から
今にも雨が降り始めそうなお天気、

タクシーの窓から外を眺めていると、
沿道に咲く桜の花の側で
写真を撮る人々がちらほらと見えました。

思う以上に人が多く行き交い、
それを眺めるともなく眺めている間に
車はお店の前に到着、
感染対策をして入店です。

まずは、
濁り酒を盃に受け
京都の夜が始まりました。



貝合わせ皿_f0376195_19325220.jpg


 お酒は、
お料理に合うものを
おまかせでお願いしました。
私ではないのですけどネ。 
家人の方です。

私は、ちょっぴり大人気分で
梅酒♪



貝合わせ皿_f0376195_19330649.jpg


はじまりのお料理は、
貝料理とお寿司

貝料理はジュレかけ



貝合わせ皿_f0376195_19352758.jpg



「貝合わせ皿」

こちらのお店では
貝を愛でる三月のみ使用するという
「かるた皿」を
この月だけは、このお皿を
「貝合わせ皿」
と呼ぶそうです。


二枚のお皿が上の句、下の句で分かれていて
すべてをいただきましたら、
一対の歌があらわれます。

日本文化ですね。
このように楽しむこと、私は好きです。


上の句
「伊勢
難波潟 みじかき葦の ふしの間も」

下の句
「あはでこの世を 過ぐしてよとや」


ふむふむ、
恋の歌ですね。
 
ほんと、恋しそうな程の美味麗しいお料理。


続きます。



貝合わせ皿_f0376195_19354807.jpg


お椀

なんだか、覚えていないんですが、
絶品でした。

良いお出汁、飲み心地良い温度、
お出汁と具材の調和、、
五感は憶えています。


せっかくの美味しいお料理、
正確に説明出来なくて残念ですが、
それだけ食事に集中していました。



貝合わせ皿_f0376195_19363216.jpg


お造り

貝の演出が面白いです。

常にワクワクさせ、
終始、ショーを観ているかのようです。



貝合わせ皿_f0376195_19365136.jpg


取り分けていただきます。


貝合わせ皿_f0376195_19370363.jpg


のどぐろ、少し炙っていました?
ビタミン大根の青は、自然の青です。


貝合わせ皿_f0376195_19372193.jpg


八寸

曲水の宴
三月にちなんで。

わぁ〜と歓声が!
イケマセン。ぐっとガマン。



貝合わせ皿_f0376195_19375934.jpg


くだ牛蒡の上に酒盗、
甘海老土筆、百合根の茶巾、豆腐の味噌漬け
ホワイトアスパラとモンゴウイカの木の芽味噌和え



貝合わせ皿_f0376195_19382437.jpg


白甘鯛の若狭焼き


貝合わせ皿_f0376195_19384300.jpg


イイダコ
とっても美味しかったのですが、
未熟な私には説明出来ません。泣


貝合わせ皿_f0376195_19392897.jpg


バカラ ミケランジェロのグラスには、
長芋のソーメン
氷魚


貝合わせ皿_f0376195_19394798.jpg


ローストビーフ


貝合わせ皿_f0376195_19400697.jpg


雉と山菜のかき揚げ鍋
松露(和のトリュフ)

アツアツをフーフーいいながら。
雉は初めてですが、
程よい歯応えがあり旨みあります。



貝合わせ皿_f0376195_19402543.jpg

貝合わせ皿_f0376195_19404869.jpg


さあ、ご飯が炊けました!


貝合わせ皿_f0376195_19410466.jpg


絶品のお料理に
感動の連続のうち、お食事になりました。

しかし、
このお食事、
名残惜しい気持ちを拭うかのごとく、
温かい炊き立てのご飯に
自家製ぬか漬けの美味たること。
大満足のうちに終焉を迎えます。



貝合わせ皿_f0376195_19412230.jpg


さて、デザートは、
家人がお誕生日を迎えたお祝いにと
スペシャルで美しい銀器のスタンドで。

スタンド皿でのオーバルは貴重、
他のお皿はなかなか合い難いもの。

 磨き上げられた銀器にてのお祝い、
心尽くしの演出に感動しました。
心よりありがとうございました。



貝合わせ皿_f0376195_19415132.jpg


貝合わせ皿_f0376195_19433685.jpg


貝合わせ皿_f0376195_19385651.jpg



気分良く造詣の深い御店主様と
快活明朗なスタッフの方々、


白木のカウンターは、
日々のお手入れを感じさせるような美しさを
保ちながらも
月日とともに味わい深く変わっていくような様で
今宵も、御店主と客人の間に
ただ、清然とありました。


ひととき、同じ場所に居合せたお客様と
一期一会の時間を分かち合ったことを
たがいに礼を言い合い、
お店を後にしました。




貝合わせ皿_f0376195_19435305.jpg


貝合わせ皿_f0376195_19300274.jpg



弧玖

京都市上京区青龍町







前回、おじゃました時の日記です。





by mary_snowflake | 2021-03-29 08:30 | 美味しいもの