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ミセス サファイア 静けさの中で

四季を感じながら、食と好きなもの、日々の出来事を通して心のままに綴りたいと思います。


by sapphire
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大正硝子のゆらめき




京都 嵐山は、
汗がほとばしるような暑さでしたが、
緑陰で 目にも涼やかな趣きと
時折吹くさわやかな風に
夏の中の 初秋を感じました。

夕刻、少し早い時間から
会食があり 
小舟が浮かぶ川沿いにある
料亭の門へと入って行きました。

もうすでに
お出迎えの方が待っていて下さり、
ご挨拶を済ませて 歩みを進めました。

玄関には、
大勢の中居さん、ご丁寧な接待です。
お部屋までの廊下にも 間隔をあけて 
立っていて下さり、
歩を進めるごとに、
この料亭の世界観を 感じ、
非現実的でもある 夢の時間へと
誘われました。


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お部屋に入る前、
最初に 目に飛び込んできたのは、
陽の光にあたり 揺らめいて見える硝子、
その硝子越しに見える庭の緑。

綺麗に磨き上げられた硝子は
光が屈折し、
緑色の景色が
ゆらゆらして揺れてみえるのです。


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遠い記憶を呼び起こすような
懐かしさに魅入る窓硝子

この時から
この料亭が醸し出す異空間に 
私は おかれました。


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食事が 始まり、
少し日暮れた頃、

依然、ゆらゆらと 揺らめいて見える
硝子窓。

後に、おたずねすると
大正硝子とのこと。
破損すれば 同じものの代替えはなく、
大変貴重なものだそうです。


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夏の設えに 
心尽くしの 涼を受け取ります。


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灯がともる頃の
庭の緑の コントラストが素晴らしく
幻想的な趣きは さらに
高まります。


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掛け軸の優美さと
季節の花、庭の緑
適切に調整された室温。


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夏の終わりの
一期一会


完璧なまでの美と おもてなしの心のなかに
居ながらも
なぜか 心落ち着き リラックスできるのは
この料亭の極意なのか何なのか
私は わかりませんが、
一流の心意気を 五感で感じた夜でした。


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大正硝子

 明治から 大正時代に製造されたガラス。
現代の平滑で厚く透明度の高いガラスとは違い、
大正硝子は 歪みがあり、不規則な波によって 光の屈折が生じ、ガラス越しの景色が曲がって見えるガラスです。
当時の町工場では、
手吹円筒法と呼ばれるガラスの製造方法が主流でした。
(十宜屋 説明より)






by mary_snowflake | 2019-08-14 08:25 | 食べ歩き