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ミセス サファイア 静けさの中で

四季を感じながら、食と好きなもの、日々の出来事を通して心のままに綴りたいと思います。


by sapphire

成田屋の食卓


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お料理の本は好きなので、話題の本を読んでみました。
そこには、梨園で、歌舞伎役者の團十郎さんを支えられたご生活を語られ、亡き團十郎さんの好物、お子様方に伝えたい成田屋の食卓が描かれていました。
その中で、興味があったのは、はまぐりと豆腐の小鍋、他にも魚料理、色々ありました。
小鍋仕立てというのは、具を二品、多くて三品、高級食材よりも身近な食材の方が合うとのことでした。
今年の冬は、響きも良い、お吸い物の役目にもなる、お腹に優しい、そんな小鍋を時々取り入れたいなと思いました。
そんなことを思った夕食です。

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水菜と揚げの小鍋 ←成田屋の食卓 より
小鍋というより中鍋、笑
スープのだしを丁寧にとることがポイントだそうだ。ポン酢でいただく。

豚の生姜焼き
本まぐろの刺身
もずく酢シークワーサー添え
きんぴらごぼう
高野豆腐 などの常備菜を少しずついただく。

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きゅうりの酢の物←成田屋の食卓 より
きゅうり、わかめ、みょうが、生姜のみじん切り、大葉
すりごまと、すし酢で味付ける。
さっぱりとして甘くもあり、美味しい。

以前、夫婦で歌舞伎をよく観に行きました。
初めて観たのが、名古屋城内に江戸時代の歌舞伎小屋を再現された、故 中村勘三郎の法界坊、舞台が開放されて名古屋城の風景をも一部にした仕掛けと勘三郎の豪快な芝居に心を奪われました。
それから、すぐに、團十郎の 忠臣蔵 を観ました。身体から放つ色気と迫力に更に魅了されていきました。
そして、海老蔵さんの助六、もうとにかく素敵でした。江戸の粋というのでしょうか。

その頃、ホール玄関でご挨拶をされていた希実子夫人、麻央夫人をお見かけしたことがあります。気品ある美しさに目を奪われました。
この本で、成田屋のご家庭が普通の家庭と同じように家族のための愛情溢れる食卓への思いがあり、また、想像をはるかに超えたご苦労が伝わってきました。
しかし、それらを感じさせないようなご夫人方の優雅な風景でした。

ちょっとおしゃれして劇場に出かけ、あの暗闇に身を任せ、現実と舞台の世界の狭間の中で、また歌舞伎を観たいと思いました。

今日も、訪問いただき、ありがとうございました。
皆さまに幸せ多い一日でありますよう。



















by mary_snowflake | 2016-10-26 08:00 | おうちご飯 | Comments(0)